現在さまざまなところで活躍されていますが、主な活動内容は?
現在は“美眉アドバイザー”の仕事がメインです。おもに3つの軸があって、1つめがお客様をマンツーマンで施術するもの、2つめがセミナーやワークショップ。少人数から大人数まで講義をしたり、実際に眉メイクレッスンをしたりしています。3つめが現在一番ウエイトが大きい、Web記事の執筆。小学館美容情報サイト『美レンジャー』やLINEオフィシャルブログなどもこれに入ります。
そもそもなぜフリーという働き方を選んだのでしょうか?
大学卒業後、新卒で某大手化粧品会社に入社。3年ほど、美容アドバイザーとして勤めた後、当時勢いのあったIT関連の会社に転職しました。ここではいったん美容から離れ、広報と社長秘書の仕事をしていました。広報の仕事は裁量も大きく、やりがいもある反面、とても忙しく、ついには体を壊してドクターストップがかかってしまったんです。それが29歳の時。俗にいうアラサーどまんなかで、結婚し、子どもを産む友人も増えてきたんですね。彼女たちの話を聞くと、「仕事と子育ての両立は大変」、「働くのは楽しいけど、本当はもっと一緒にいてあげたい…」という声が多くて。当時まだ未婚だった私も、そんな話を聞くうちに“ライフスタイルの変化に合わせて仕事をコントロールできる“フリーという働き方に魅力を感じるようになってきたんです。私にあるのは美容アドバイザーのスキルと広報で培った人にものを伝える技術や、ライティングのノウハウ。「これを活かして動き出してみよう!」と美容ライターになることを決めました。
フリーで働く玉村さんのポリシーとは?
今や美容系のWebメディアはたくさんあり、美容ライターも星の数ほどいます。その中で私を指名してもらうためにも差別化は必要。 “美眉アドバイザー”を始めたのもたくさんいる美容ライターの中で「私しかできないこと」を提供したかったから。コラムひとつとっても、基本的な眉メイクテクニックはもちろん、それ以外にも「漫画キャラの眉毛を検証!」など、ありきたりの記事ではなくオリジナリティのある記事を企画執筆するよう心がけてます。あとは、どんな仕事も100%、いえ120%の力で取り組むこと。OL時代は、何かあった時に対応できる余力を残しておくよう、80%~90%でやるのがベストと言われることも多かった。でもフリーで仕事をしていると、ほんのすこーし手抜きしただけで「もう玉村さんには頼みません」となる可能性もある。いつでも「次はない」という気持ちでひとつひとつの仕事を全力でやり遂げるようにしています。
そんな玉村さんだからこそ、クライアントも安心してお仕事を任せられるのですね。
でもなかには手痛い失敗もあります。一度インフルエンザにかかったことがあるんですが、一週間分の予定をまるまるキャンセル、納期の延期やワークショップの開催日延期などクライアントの皆さまに多大なるご迷惑をおかけしてしまいました。もちろん有休消化なんて存在しませんし、休んだ分の収入は減る。OL時代は風邪で休んでもクビになることはありませんでしたが、フリーでは仕事を打ち切られる可能性もあります。会社員の時の守られていたありがたさを知ると同時に、自由に思われるフリーランスの厳しさを改めて実感しました。
フリーランスのデメリットでもありますね。
でも、OL時代には得られなかった達成感や喜びがあるのも事実です。会社にいるときは手掛けた宣伝が世に出ても、自分の名前まで出ることなんてなかった。でも今の仕事はすべて自分の名で世に出て、Webで書いた記事も全国いろんな人に読んでもらえる。よくも悪くも自分が頑張った成果がダイレクトにかえってくる、そこがフリーの面白いところでもあるんですよね。
最後に、いつも美しい玉村さんのパワーの源と美の秘訣を教えてください。
一番のカンフル剤はプロレス観戦!実はどんなに忙しくても月に1回は会場に足をはこぶほど、新日本プロレスの大ファン。試合や選手のパフォーマンスから刺激をもらい、仕事への英気を養っています。あとは土日は仕事をしない日と決めてリフレッシュする、よく寝る、自炊をする、野菜を多めに摂る。外見のケアよりも身体の内側のケアに気を使うようにしています。なんて偉そうに言ってますが、先日某化粧品ショップで血管年齢っていうのを測ってもらったんですよ。そしたら42歳って言われて…!! いくら外見を若くふるまってても、中身は確実に劣化するんだなって震えました(笑)。