パンパンにつまったお財布、その中身のほとんどがお札ではなく、レシートという人は案外多いのではないでしょうか?しかし一方で、お札よりレシートの方が多いお財布には「お金が貯まらない」というウワサも耳にします。さてそのウワサの真相は……
今回も「学者」にして「投資家」、東大教授でありながら一代で巨万の富を築き上げた明治の伝説の大富豪、本多静六博士!……の、DNAを(なぜか)受け継ぐ“静六ネコ”が、あなたのお金のギモンに答えます!それでは早速、事務職27歳のA子さんからの質問です。
A子からの質問- え!!あたしのお財布、お札よりもだんぜんレシートの方が多いんですけど、これって貯まらないお財布なんですか!?
でもだってだって、お札は、お給料日の後とかにATMで下ろしたときにしか増えないけど、レシートはコンビニでお茶買ったり、ガム買ったりするたびにもらうんだから、どうしたって増えますよね!?
それでもダメなの!?だったらどうしたら、この「お金が貯まらない財布」が、「お金が貯まる財布」になるんですか!?
静六ネコ-
うみゅ、落ち着け。正確には、
レシートでぱんぱんの財布は「お金が貯まらない財布」ではなく、「お金を貯められない人の財布」ニャッ!
財布の中にレシートを入れっぱなしにしておっては、肝心の札が何枚はいっているのかわからニャい。
そもそも自分の財布の中身を把握出来ない者に、金が貯められるわけがニャイ!
というのが、本当のところニャ。
「今年はお金を貯められるといいなぁ……」などと、ぼんやり妄想するよりも、財布の中のレシートをサッサと捨てて、自分の財布の中にいくら入っていているのか確認する方が先ニャッ!
ほんの数百円だからと、コンビニでガムやお茶を買う、その細かい金が1ヶ月分だといったいいくらになるのか?
まず、そのあたりから金の使い方を見つめ直すのニャ!
ワシは細かい金をケチって節約するのは、節約疲れの元だから勧めてはおらんが、「細かい金」を1ヶ月間、1年間でいくら使っているのか把握するのは大事だと思うニャ!
金を使う時は、ほんの少しの金額でも、満足感と共に使わなければ意味がないからニャッ!
まとめ
コンビニのお茶やガムをガマンして節約……ではなくて、お茶やガムなどの “あってもいいけど、無くても別にかまわないモノ”に、自分はいくら使っているのかを自覚するのは大事なコト!
そのためにも、必要のないレシートは捨てて、すっきりとしたお財布で現在のお財布状況をきちんと把握するようにしましょう。
『ネコが教えるお金の話』
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■著:有我咲英
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