春は恋の季節!おすすめの恋愛小説
厳しい寒さに凍える冬が終わり、暖かな日差しや木もれ日を味わえる春がそろそろやってきますね。春といえば、出会いの季節。心がウキウキして、誰かに恋したくなる気分になる方も多いのではないでしょうか。そんな心はずむ季節に、ぜひ読んでいただきたい恋愛小説を、三冊ご紹介します。
ハッピー度☆☆☆ 『阪急電車』(著)有川浩
阪急電車の沿線上の駅名が収録されている短編のタイトルになっている、オムニバス形式の小説。恋愛途上の女性達が繰り広げる恋愛模様に、どんどん読み進んでしまう作品です。しかし、気をつけて欲しいのは、胸キュンポイントが随処に詰め込まれているので、読んでいたら、自然と顔がニヤけちゃうということ。公共の場所でこの本を読んでしまうと、不審者になってしまうかも?(笑)中谷美紀さん主演の映画で実写化されているので、映画を見てからこの本を読んでも、さらに面白いかもしれませんよ。
ほんわか度☆☆☆ 『デッドエンドの思い出』(著)よしもとばなな
よしもとばななさんの著書だと、『キッチン』や『アムリタ』などは割と有名だと思うのですが、私のイチオシはこの本です。恋愛で少しこじらせてしまった女性が幸せに向かっていく短編集で、ばななさんの柔らかくて繊細な文体に、心が癒されます。読後感は少し不思議で、ほんわかしますよ。少し恋愛で辛い思いをしたけれど、また恋を始めてみようかな、そんな人にはぜひとも読んでいただきたいです。
切ない度☆☆☆ 『蝉しぐれ』(著)藤沢周平
藤沢周平さんの時代物で、切ない恋愛小説です。愛し合って惹かれている二人が果たして最後には結ばれるのか……もどかしい気持ちでいっぱいになります。障害がある恋は熱く燃えあがるものですが、本人達の意思ではどうしようもなかった時代の枷があるからこそ、この恋は美しいのだと思います。ちなみに、こちらも実写化されて映画になっていますよ。
【まとめ】
何か気になった本はありましたか?それとも、もっとマニアックな本を知りたいって思う本の虫な女子もいるかもしれませんね。ちなみに、文庫本にカバーをかける人は多いですが、文庫本をそのまま読んでいれば、同じ作家を好きな人と知り合ったり、声をかけられる、なんてハプニングもあるものです。私は昔、カフェで伊坂幸太郎さんの『オーデュボンの祈り』を読んでいたときに、隣の席の人に「それ、私も読んでます。面白いですよね」なんて話しかけられて、短い間ですが会話が弾んだ事があります!どんなことがきっかけで、新しい出会いがあるかわからないのも春という季節。素敵な本との出会いがあなたに魔法をかけてくれるかも?!