あっという間に寒さが厳しくなってきて、手袋とマフラーが手離せない季節に突入しました。こんな日は早く暖かい室内に入って、温かい鍋なんかをフウフウしながらつつきたいですよね。そんな冬が旬のお料理にもぴったりなのが、お燗酒。燗しておいしい、この季節にはより一層飲みたくなる！という日本酒を３つご紹介します。
ぬる燗って？熱燗のおいしい飲み方は？
日本酒はいろんな温度帯で、違う味わいを楽しむことのできる世界で唯一の酒です。たとえばホットワインやホットビール、ホットラムなどありますがスパイスや砂糖を加えるものや、そうでないものも5度ごとの温度差を楽しむものなどはありません。
日向燗（ひなたかん）30℃くらい
人肌燗（ひとはだかん）35℃くらい
ぬる燗（ぬるかん）40℃くらい
上燗（じょうかん）45℃くらい
熱燗（あつかん）50℃くらい
とびきり燗（とびきりかん）55℃以上
このように温度の違いによって、名前もついています。たった5度違うだけで全く別の表情を見せてくれるのが、日本酒。雑な態度で燗をつければ、味は思うように開いてくれず大ざっぱであまり美味しいとは言えないものができる、なんてことも。まるでこちらの気持ちを見透かしているかのようで、その繊細さを女性に例えられることが多いのも、頷けます。
■神亀（しんかめ）真穂人 手作り純米酒（埼玉県）
炊きたてのご飯をハフハフ言いながら頬張るのっておいしいですよね。その日本人だからこそ感じるおいしさ、それに似た幸せを味わえるのが、神亀のお燗です。神亀酒造で「純米酒」は、最低でも３～４年熟成され、造りたての状態よりもさらに米の旨味が前面に押し出され「今一番おいしい！」いう状態で出荷されます。そのまま飲むのももちろんおいしいですが、ぜひ熱燗で飲みたい1本です。
http://www.shinkame.jp/products/detail.php?product_id=34
＜関連商品＞神亀酒造 神亀 純米酒 1800ml
■悦凱陣(よろこびがいじん) 山廃 純米酒 無ろ過生 讃州雄町80
こちらもしっかりとした米の旨味が味わえる、お燗向きの1本です。特に塩気のあるつまみやご飯に合うので、日本好きや日本酒を置く飲食店に人気を博しており今では手に入れることが困難になってしまいました。もし数年寝かせたものに出会ったならそれはとてもラッキー！ぜひお燗にして味わってみてください。
http://www.osakeosake.com/2.gaizin/2.gai-yamasanoma.html
＜関連商品＞丸尾酒造 悦凱陣「純米大吟醸」1800ml 平成27年度醸造
■睡龍（すいりゅう）生もとのどぶ 純米にごり（奈良県）
「睡龍」もお燗向きのお酒としてよく語られる銘柄です。普通じゃ面白くないので、にごり酒なんていう変わり種はいかがでしょうか。通常液体と酒粕とにしっかりろ過して商品化されますが、これは粗く濾して白いもろみが瓶内に含まれたままの状態です。味わいはクリーミーで柔らかな甘みを感じます。お燗にするとより一層、舌の上にとろみを感じるから、普段日本酒を飲まない女子でもチャレンジしやすいかもしれません。グラタンなどチーズを使用した料理と、どぶの燗なんていかが？
http://www.kagimoto.com/site_sake/xhp_nihonsyu/p_list_suiryuu.html#8718
＜関連商品＞睡龍 生もと純米酒 1.8L
【まとめ】
白子ポン酢、あん肝、おでん、さば寿司、鍋、牡蠣、たらこ、ふぐ刺し、モツ煮…など冬の味覚にはどれも熱燗がよく似合います。それに一歩外に出れば極寒ですから、身体を中から温めるためにも、冷たいお酒を飲むよりお燗を飲む方が体にも良いといえます。この時期は夜の時間が長いですから、さしつさされつ誰かとゆっくりお燗酒を楽しんでみてくださいね。