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お正月気分をさらに盛り上げる「おめでたい名前の酒」

食べる料理と日本酒を合わせるマリアージュなんていうのが、ワインにならってちょっとしたブームになっています。でも日本酒の味に精通していないとなかなか難しいものですよね。それならいっそ、名前でチョイスするというのはどうですか?蔵の造り手たちだって、名前に意味と誇りを感じて造っています。験を担ぐ(げんをかつぐ)という日本ならではの文化が影響しているのか、もとは神様に捧げるものだったからなのか、おめでたい名前の日本酒って多いんです。たくさんある中からほんの一部をご紹介します。

開運(静岡県掛川市)

おめでたい名前の日本酒といえばまずはコレでしょう。それか日本酒好きで知らない人、飲んだことがない人はいないと言えるほど有名な酒でもあります。それもそのはず、長年「開運」を支えてきたのは能登杜氏四天王のひとりである波瀬正吉氏。
能登杜氏四天王とは、卓越した技能と経験と独自の製造手法を持つとして伝説的扱いをされる杜氏4名を指します。波瀬氏が亡くなった現在は、波瀬氏のもとで経験を積んできた棒葉氏が杜氏として指揮を執っています。多くのプロたちも認める縁起の良い旨い酒です。
開運(かいうん) ひやづめ純米 720ml
http://kaiunsake.com/

来福(茨城県筑西市)

東京農業大学OBとして、同校開発の花酵母を使用して酒造りをするのが「来福」です。なでしこ、月下美人、ひまわり、おしろい花など多くの酵母を使っていますが、そのなかでも花言葉が“強運”というアベリア酵母を使った「純米大吟醸」や「純吟生原酒八反」、それから“幸せな日々”という意味を持つベゴニア酵母から造った「純米吟醸超辛口」がめでたい1年を願うお正月にはぴったりです。
2016年新酒 来福 初しぼり 純米生酒 五百万石 720ml 茨城県筑西市
http://www.raifuku.co.jp/

達磨正宗(岐阜県岐阜市)

長年熟成をした古酒を専門にしている蔵の、おめでたい名前の酒です。3、5、10、20年熟成古酒のほかにも、昭和50年から1年ごとのものを購入することができます。少々高価ですが、お正月には自分の生まれ年の日本酒を味わってみるというのも面白いかもしれません。「アイスクリームにかけるお酒」という商品もあるので、バニラアイスにカラメルやラムをかける感覚で大人のデザートとして楽しむのも話題性があるし、美味しいのでとってもオススメです。
達磨正宗 ミニボトル飲み比べセット 熟成3年、5年、10年、20年 50ml×4本 日本酒古酒
https://www.daruma-masamune.co.jp/

一生幸福(福島県双葉郡浪江町/山形県長井市)

東日本大震災で蔵が全壊、さらに福島原発事故の影響から一時警戒区域に指定されたためもとあった蔵での製造は休止。それでも諦めずに現在の山形県長井市という新天地で製造を再開し、その際継承したのが「一生幸福」という銘柄です。幸福とはなんなのか考えながら、蔵の再出発を応援して味わって欲しい銘柄です!
鈴木酒造 長井蔵 本醸造 一生幸福 720ml
http://www.iw-kotobuki.co.jp/

福無量(長野県上田市)

飲む人に限りなく福が訪れますように、という願いを込めて造られた縁起の良いお酒です。日本酒女子には「互」という銘柄の方で、馴染みがあるかもしれませんが、同じ蔵を昔から地元向けに造られているのが「福無量」という銘柄。今なら地元にゆかりのある真田幸村をモチーフにしたかっこいい特別ラベルもあるので、歴史好きの両親や親戚へのお土産にも喜ばれるかもしれませんね。
http://www.fukumuryo.co.jp/fukumuryo.html

【まとめ】

この他にも、「屋守」「七福神」「松竹梅」「分福」「高砂」「三方良し」「一生青春」などおめでたい名前の日本酒はたくさんあります。年末年始に帰省するときの手土産やお歳暮にもぴったりですから参考にして、ゆっくり心置きなく酔っぱらう、素敵なお正月をお過ごしください!