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どうしてこうなった!?ダサいといわれ続けた吉祥寺イルミネーションの変遷

住みたい街ランキングでつねに上位に君臨してきた吉祥寺。筆者も学生時代から今までお世話になってきた所縁の地である。“オシャレな街”の代名詞ともいえる人気の吉祥寺だが、昔から知っているからこそすべてがオシャレではないことを言っておきたい。20時半~21時に主要な店がほぼ閉まってしまう街であり、23区とは異なる東京都下(吉祥寺は武蔵野市)のそこはかとなく漂う田舎感…それこそが吉祥寺の魅力ではないだろうか。そして最近、“吉祥寺らしさ”を語る上で避けられないのが「駅前イルミネーション」である。

ダサいと言われ続けて、はや数年

ここ数年、吉祥寺駅前広場に設置されてきたイルミネーションは、地元民から「ダサい」と言われ続けてきたようだ。筆者も歴代のイルミネーションを見てきたが、確かにそう感じる。デザインや設計、色合い、どれも趣向を凝らしたんだろうと感じられるのだが、どこかあか抜けない…。写真の赤いハートのイルミネーション(2011年)を見たときには「どうしてこうなった!?」と思わず心の中で盛大にツッコミを入れてしまったほど。実物だと赤いハートがあまりにも毒々しく、つるされた土台の元には数本のろうそくのようなイルミネーション…。何か召喚の儀式でもするのか!?と違う意味で心配になったのを今でも覚えている。

だんだんセンスが良くなっている…?

写真は2015年のイルミネーションで、テーマは「水」。公式サイト(http://kichijoji-illumination.com/)もつくられ、さまざまな団体や企業から協力を得ていたようだ。地元民の「ダサい」という声が自治体にも届いたのだろうか。今年はダサいとは言わせない!とばかりに、相当力をいれていたようである。だんだん洗練されてきた気がするが、そこまで派手にできないのが吉祥寺らしい。

今年はシンプル・イズ・ベスト!

今年(2016年)は駅前にドーンと大きなツリーが設置された。これまで歴代のイルミネーションを見てきた地元民にとっては「今年は無難にいったな、武蔵野市」とうなずくばかりである。しかし、「絶妙にダサさが抜けない感じがある」との声も。まだどこかあか抜けなさが残るのは、もう吉祥寺イルミネーションらしさではないだろうか。これまでの歴代のイルミネーション含め、今回のイルミネーションでも醸し出している“絶妙なダサさ”が、自治体側の計算だとしたら見事である。

【まとめ】

今年も武蔵野市では三鷹・吉祥寺・武蔵境の3つの駅前でイルミネーションを展開している。これまで三鷹のほうがマシとか、武蔵境のようなセンスがあれば…なんて言われていたりもした吉祥寺イルミネーション。買い物がてら見に来てみてはいかがだろうか。三鷹や武蔵境と見比べてみるのも面白いだろう。