勉強、仕事、ステップアップ、移住・・・ロンドンで暮らす日本人がどうしてロンドンで暮らすことを決めたのか気になりませんか?そこで、ロンドンで暮らす日本人女性にインタビューを敢行するこの企画!第2弾は、日本でファッションデザイナーとして働いていた経験を持つ茂木さんへお話をうかがいました。ロンドン滞在について「気合の入った全力のバカンス」と語ってくれた茂木さん。日本で生活していたとこのお話やロンドンのお話、そして今後のキャリアついて迫ります!
答えてくれた人:茂木さん(28歳)
専門学校卒業後、ファッションデザイナーとして就職。
4年弱の勤務を経て、渡英。イギリスには2017年2月まで滞在予定。
渡英を決めた理由
Q:イギリスに来る前は、日本でどんなことをされていたんですか?
「日本ではファッションデザイナーをしていました。もともと物作りが好きで専門学校を経て、デザイナーとして就職しました」
Q:どうして海外に行くことにしたのですか?
「今振り返ってみると、仕事を通じてさまざまな経験を積めたと感じています。ただ、仕事をしている中で、一度立ち止まって考える時間が欲しいと感じることが多くなり、思い切って仕事を退職することを決めました。今回のイギリス滞在のことを自分では“気合の入った全力のバカンス”とみんなに言っているんです」
「イギリスには、学生が学校を休み、いろいろな場所を訪れ、学校や家庭の外の非日常空間でさまざまな活動を行なう慣習があります。その慣習をイギリス人は「ギャップイヤー」というそうなのですが、今の私はまさに彼らと同じ。日本の外に出て、「ギャップイヤー」の状況を楽しんでいます」
Q:ロンドンに決めた理由は?
「ロンドンの、“古いもの”と“新しいもの”が嫌味なく調和しているところがすごく好きだったんです。それからクラブも好きだったので、クラブ通いをしたくてロンドンに決めました。ロンドンではチケットの早割のシステムが一般的。チケットを早く購入すればするほど安く購入できてお得なんですよ」
ロンドンでの生活は?
「語学学校に通いながらチャリティショップやマーケットを巡ったり、美術館に足を運んだり、観光をしたりしています。古着などを販売している“チャリティショップ”はとてもオススメです。たまにビンテージの掘り出しものを見つけられることもあってとっても楽しいです。英語の勉強はフリーペーパーを活用しています。クラブが好きなのでDJのインタビューの記事などを使って勉強しています」
Q:はじめての一人暮らし、海外暮らしでどんな変化を感じていますか?
「海外に行くことを決めてから大きく変わったことの一つに、心配性ではなくなったというのがあります。以前は何をするにも行動する前から心配ばかりして、結局行動に移せなかったりしました。でも、イギリス行きを決め、周りからも心配される中で、“大丈夫”“なんとかなる”と前向きに考えられるようになりました。これは大きな変化。多分、仕事を辞めて海外に行くことを決めていなかったら、ここまで自分を変えることはできなかったと思います」
今後の目標、帰国後のこと
ポジティブな休息を全力で楽しんでいる茂木さん。今後についてはどんなことを考えているのでしょうか。
Q:イギリスの後はドイツに行かれる予定とのことですが…?
「イギリスには来年の2月まで滞在する予定で、その後はドイツのベルリンに3ヶ月滞在する予定です。ベルリンは過去に一度訪れたことがある街で、好きな街の一つ。過去に訪れた際に、とても落ち着いて過ごすことができて良い印象がある街なので、滞在がとても楽しみです」
イギリスのおすすめを教えてください!
ファッションデザイナーとして活躍されていた茂木さん。
ファッションやおしゃれにも敏感な茂木さんがオススメする、いまロンドンでアツい!と言われているスポットを教えてもらいました。
「今ロンドンで注目されつつあるのがロンドン南部の地域。昔は少し危ないと言われていたような地域だったのですが、再開発が進んで今はおしゃれな街へとかわりつつあります。マーケットなども頻繁に開かれているので、ぶらぶらするだけでも楽しめるはず。また、ロンドン東部で行なわれている『Old Spitalfields Market(オールドスピタルフィールズマーケット)』もオススメ。毎週木曜日に開かれているマーケットでいろいろなアンティーク品が集まっているので、掘り出しものに出会えますよ。
まとめ
ロンドンで過ごす時間を「全力のバカンス」という言葉で表してくれた茂木さん。その言葉がとっても印象的でした。社会に出て仕事に邁進していると、立ち止まりたくても立ち止まること自体が怖くなってしまうこともあります。しかし、「立ち止まる」ということは思っている以上に大切なものなのかもしれません。仕事を辞める、休む、という行為は、どうしてもネガティブな印象に捉えられがちですが、決してそんなことはないんだ!と思わせてくれるお話でした。