次の恋が見つかるまで読み耽りたい!OLにおすすめの恋愛小説
最近、本を読んでいますか?最近の電車内を眺めてみると、世代や男女問わず「スマホ率」が異様に高いと思いませんか?以前はもう少し、読書している人がいたような気がするのですが…なーんて言っている自分も実はスマホ、いじってたりするんですけどね(笑)。ただ、そんな20代の私も中3にしてガラケーを持つまではもっぱら相棒は「本」でした。バスに乗っていても、ごはんを食べていても、歩いていても(本当です…時々でしたが)本を読んでいるような文学少女だったんです。で、実をいうとここのところ、読書熱復活の兆しが。図書館にも足を運んでいます。そこで今回はおすすめの本を二冊、ご紹介します。
恋愛小説と言えばこの方/「あなたへの日々」唯川 恵
恋愛小説と言えば最初に思いつくのが唯川恵さん。(林真理子さん、江國香織さん、谷村志穂さん、村山由佳さん…と女性作家だけでもたくさんいらっしゃるのですが…ここは割愛。)恋愛に対するストレートな表現が多いイメージの作家さんです。肉食・草食女子のどちらも、主人公と自分を重ね合わせたときに「わかる」と感じる場面が何回もある、そんなリアルな本ばかりです。ハッピーエンドの時もそうでない時もあるのですが、主人公と自分を重ね合わせて、物語中盤では思わず応援したくなっています。また、総じてこの方の本は割と読み進めやすいので、読書から離れていた方も気軽に手に取って頂けます。久しぶりに「読みきった」ときの独特な感覚はいかがですか。
この本の主人公・曜子は徹也という恋人がいるのですが、物語途中で別の男性・久住にひかれていきます。直球で、ただ誰かを愛せる曜子がとても強く誇らしく、悩める部分は「わかる」そんなお話です。
『あなたへの日々』/唯川 恵
ミーハーで大人のあなたに/「新しい靴を買わなくちゃ」北川悦吏子
「愛していると言ってくれ」「ビューティフルライフ」などで有名な脚本家・北川悦吏子さんの作品です。この作品は2012年に公開された映画のノベライズでもあり、アオイ役の中山美穂さんと、セン役の向井理さんで話題をよんだ作品でもあります。舞台はパリ、アオイとセンは異国の地で偶然に出会い、お互いに惹かれていきます。偶然の出会いをきっかけに、一緒にいる時間を多く過ごす…という行動自体が直球で気持ちをぶつけているように思います。また、アオイとセンが大人の恋だとしたら、センの妹であるスズメと画家志望のカンゴのぶつかり合い(というかスズメの一方的な攻撃)には若さゆえの痛みがあります。若い頃、高校生か大学生か、そのときの好きという気持ちほど強いものはない。でも、「自分が相手を好き」という事実だけでは物事は成立しない。そんな現実をまざまざと突き付けられる、ラストのほろ苦い痛み。別れ際のスズメの態度で少し気持ちが軽くなるので、安心して読みきってみて下さい。
『新しい靴を買わなくちゃ』/北川悦吏子
まとめ
映画の原作本としては「冷静と情熱のあいだ/江國香織・辻仁成」や「サヨナライツカ/辻仁成」もおすすめです。久しぶりに昔読んだ恋愛小説を思い返しながら手に取る本すべてが、どれも100%読んだ後に明るい気持ちにはなれず驚愕でした(笑)。「直球」にも色んな形があるなあ、と思いながらも、恋愛に対して直球で、エネルギーが感じられそうな本を選びました。ベッドシーンが多いだけでも、ただ「好き」と言っているわけでも、長く片思いしているわけではなくてもないな、と思って。世に溢れる恋愛小説を読みすぎて、「恋愛小説はしばらく読まない!」と避けていた時期もありました(人生つまるところは恋愛かよ、と拗ねました)が今回の私のおすすめ2冊、いかがでしたか。本があなたの手に届くきっかけになりますように。