今、20代女性の間でちょっと話題の「スー女」=「相撲好き女子」。その数はじわじわと増えつつあり、両国国技館や相撲部屋の周りは若い女性たちでいっぱいだとか。かつての若貴ブームを彷彿させる空前の相撲ブーム。今なぜ相撲なのか?何が魅力なのか?特に人気のある力士は?まるっとあわせてレポートします!
彼女たちが「相撲」にハマる理由とは?
2015年1月に大空出版から発売された女性向けの相撲雑誌「相撲ファン」。以降、20代の女性を中心にファンをじわじわと増やし、いまや一番安いC席(3800円)でも7割近くが女性のこともあるとか。ハマっている女性たちに魅力を聞くと、「勝敗やルールがわかりやす」、「相撲の精神、技の種類、力士の個性など、突き詰めると奥深い」、そして何より一番多かった声が「力士が可愛い!!」さらに、各力士のTシャツやトートバッグ、ぬいぐるみなど収集癖まで刺激されるという、一度ハマると抜け出せない。
人気の歴史
土俵に上がれば黄色い歓声が上がり、終了後は出待ちまで受ける、アイドル顔負けの人気を誇る力士たち。なかでも特に人気のある3人をピックアップしてみましょう。
■遠藤関(前頭十一枚目)
現在の相撲ブームの火付け役とも言われる遠藤関。注目を浴び始めたのは約3年前。新十両で迎えた場所でなんと優勝、史上最速の所要3場所で幕内入幕。あまりのスピード出世に髪が伸びるのが追いつかず、角界でも珍しい「ざんばら髪」での関取となったことで話題に。さらにイケメン力士ということで女性人気を集め、「遠藤関と隠岐の海にお姫様だっこしてもらえるイベント」には定員6人の枠に対し、なんと8132人も応募が集まったとか! (その後抱いてもらえなかったファンたちのために「遠藤のお姫様だっこ顔パネル」が設置される)
■安美錦(前頭十一枚目)
あみたんの呼び名で親しまれる安美錦。見るからに人の良さそうな笑顔に魅了される女性は後をたたず、熱狂的な「スー女」として知られるモデルの市川紗椰さんのイチオシとしても有名です。その取り組みは横綱・大関戦で活躍を見せることも多く、特にかつての大関・琴欧洲には6連勝したこともあり、連勝が止まってからも通算で19勝16敗と勝ち越し。現在37歳、残念ながら3年前に結婚し、二児の父。
■千代丸(十両七枚目)
日本相撲協会公式のツイッターでかわいい寝顔がアップされ、またたく間に人気を集めた若干24歳の千代丸。178kgの巨体で顔をつぶしながら寝る姿はまるでぬいぐるみのよう。その愛らしさを称して「一家にひとり欲しい」といわれるほど。ツイッターではエジプト出身のイケメン力士・大砂嵐とじゃれあっている写真も頻繁にアップされ、その仲睦まじい様子に萌える腐女子も多数。3月場所も注目を集めるでしょう。
まとめ
リサーチしていて感心したのは「日本相撲協会」のPRの上手さ。土俵の裏側をツイッターでアップしたり、さまざまなグッズを発売したり、女性たちのツボをうまくつきながら盛り上げています。そして国技でもある大相撲の魅力はやはり奥深く、まったく興味がなかった筆者ですらレポートするうちに「ちょっと面白そう…」と思い始めるほど。3月13日から始まる「大相撲三月場所」からぜひチェックを始めてみてはいかが?