2015年「グッドデザイン大賞」発表！

家電製品や建築、サービスなど、毎年約3500件のなかから選ばれる「グッドデザイン賞」。次の時代を切り開く最新のデザインの中から最も優れたものに贈られる、いわばデザイナーの登竜門とも言われるこの賞の2015年度大賞が、発表されました。

「グッドデザイン賞」とは？

公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「グッドデザイン賞」。1957年に済産業省が創設、家電製品や自動車、建築など形のある物だけでなく、形として実態が見えないサービスや取り組みなどにも与えられる賞。審査は永井一史などの著名デザイナーたちに加え、消費者からの投票も集う、名実共に有名なデザイン賞です。

栄えある2015年「グッドデザイン賞」は…

今年大賞を受賞したのは、ベンチャー企業『WHILL』が開発したパーソナルモビリティ「WHILL Model A」。開発のきっかけは「100m先のコンビニに行くのをあきらめる」という車椅子ユーザーの言葉。車椅子ユーザーも、そうでない人も乗ることができる、乗ってみたいと思える新しい形の「パーソナルモビリティ」。不安や物理的なリスクを感じている人がいる、そんな社会の課題をデザインで解決しようとする志の高さが評価されました。

「パーソナルモビリティ [WHILL Model A]」

障害のある方、高齢の方の方にも使い易い、マウスコントロール、シートスライドなどのユニバーサルデザインをベースに、前輪は２４個の小さなタイヤから成るオムニホイールを採用し半径70cmの小回りを実現。さらに４輪駆動で最大7.5cmの段差も乗り越える走破性を両立し、iPhoneのアプリを使って遠隔操作や、速度設定、鍵機能などの機能も実装。
URL：http://whill.jp

ほかにも、長年にわたり生活者に支持され続け、優れたものに贈られる「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」とに「ぺんてるくれよん（1955年発売）」、「修正液（1983年発売）」などを始め、33件が受賞。数々の受賞作品と、開発＆制作に携わった方々、改めておめでとうございます。