くせ毛に効果的?艶髪を導くホホバオイルの魅力、使い方とは?

くせ毛に効果的?艶髪を導くホホバオイルの魅力、使い方とは?

ホホバオイル

湿度によって髪の毛が膨らんだり、うねってぱさついて見えたり…。そんな特徴を持つくせ毛の調子を整えてキレイに見せたいときはホホバオイルが効果的だと言われています。では、ホホバオイルがくせ毛にどのように効くのか。そもそもホホバオイルにはどんな働きがあるのか。効果を最大限引き出す使い方とともにまとめてみました。スタイリングのしにくさに悩んでいる人はぜひチェックしてください。

ホホバオイルとは?

ホホバオイルはホホバという植物の実や種子から抽出したオイルのこと。雨が少なく、気温が高いメキシコやアメリカ南部の砂漠地帯で育ちます。

なぜこのような過酷な環境下でも育つのかというと、ホホバにはワックスエステルという成分が90%以上含まれているから。この成分がホホバを覆い内部の水分を閉じ込め、乾燥から守ってくれているのです。ワックスエステルは人間の肌にも20%~30%ほど含まれていて、肌の弾力や保湿を維持する働きをしています。

また、植物オイルのなかで唯一、ホホバオイルに含まれている成分のため、ほかの植物オイルと比べて保湿力が優れているのが特徴です。テクスチャはとろっとしていて重めですが、肌なじみが良く、浸透性に優れています。肌と同じ成分のため、髪の毛だけでなく、全身に使うことができる万能オイルです。

ホホバオイルの働き

ホホバオイルにはさまざまな働きがあります。ここでは8つご紹介します。

①ツヤを出してくれる

ホホバオイルは保湿効果が高いため、頭皮をしっかりと保湿し、頭皮環境を整えてくれます。頭皮環境が整うことで、ハリやコシ、ツヤのある髪になります。また、外側をしっかりとコーティングしてくれるため、髪の毛をキレイに見せてくれます。

②髪を柔らかくしてしっとりとさらさらな手触りに

保湿成分ワックスエステルの働きによって、頭皮や髪の毛のうるおいを保つことができます。髪の毛の内側の水分が流出しないようにしっかりとコーティングしてくれるので、手触りもしっとりさらさらとしたものになります。また、水分を閉じ込めたり、油分量を調節する働きを持つため、乾燥を防ぎ、髪の毛を柔らかくしてくれます。

③毛穴の汚れを落とし、頭皮環境を整える

ホホバオイルの主成分は人間の肌に含まれている成分と同じです。肌によく馴染み、浸透性が高くなるので、頭皮の汚れが落ちやすくなります。また、ビタミンEなどの抗酸化作用の高い成分が豊富に含まれているため、頭皮のターンオーバーを改善し、頭皮環境を整えます。バリア機能の回復を助ける効果もあるため、汚れが詰まりにくくなり、頭皮を汚れから守ってくれるのです。

④ボリュームアップ効果

毛穴に汚れが詰まっているとボリュームダウンし、根元から立ち上がりにくくなってしまいます。オイルで頭皮クレンジングをおこなうことで、毛穴の汚れをしっかりと落とせます。根元からふんわりと立ち上がり、ボリュームアップが期待できます。

⑤ニオイやフケ、かゆみなどのトラブルを改善

ニオイやフケなどのトラブルは、頭皮の乾燥により余分な皮脂が分泌され、菌が繁殖することが原因です。頭皮の汚れが落ちることで頭皮環境が整うため、これらの症状の改善が期待されます。また、オイルに含まれるビタミンEなど抗酸化物質がかゆみを抑えてくれます。

⑥育毛・発育効果

ホホバオイルにはビタミンEが含まれています。頭皮の血行を改善する効果によってターンオーバーを正常にしてくれます。また、頭皮をしっかりと保湿することで、健康的な髪の毛が育ち、育毛や抜け毛予防も期待できます。

➆劣化しにくい

抗酸化作用があるため、他の植物オイルに比べて劣化しにくいのが特徴です。ただし、ホホバオイルの中でも未精製のオイルは不純物がそのまま残っているため、不純物を取り除いた精製タイプに比べて劣化が早くなります。

⑧乾燥肌から敏感肌の人まで幅広く使用できる

ホホバオイルは皮脂バランスを整える働きがあり、刺激も少ないです。また、人の肌にも含まれている成分が主成分で肌によく馴染むため、乾燥や敏感肌などあらゆる肌タイプに使用することができます。

ホホバオイルがくせ毛に効果的な理由

髪をさわる

くせ毛の原因のひとつとして、頭皮の毛穴詰まりが挙げられます。毛穴に汚れが詰まることにより、毛穴が変形してしまうため、そこから生えてくる髪の毛もうねった状態で生えてくるのです。くせ毛を整えるためには、頭皮クレンジングとマッサージをおこない、毛穴の汚れをしっかりと取り除くことが大切です。ホホバオイルの働きはそれに貢献してくれます。

また、保湿成分であるワックスエステルが頭皮の乾燥を防ぎ、余分な皮脂の分泌を抑制してくれます。つまり、頭皮の皮脂バランスを整えて、頭皮環境をよくしてくれるのです。ビタミンEには血行改善や頭皮のターンオーバーを正常に保つ効果もあるため、乾燥から頭皮を守ってくれます。

くせ毛の人は湿気によって髪の毛がうねったり、広がることがありますが、髪の毛の外側をしっかりとコーティングしてくれるため、水分が侵入せずにうねりも最小限に抑えることができます。また、ヘアアイロンや紫外線などの外部ダメージからも守ってくれます。

毛穴の汚れをとり、保湿を徹底することでバリア機能の回復を助け、毛穴のゆがみも改善されます。頭皮環境が整うと、栄養がしっかりと髪の毛に行き届くように。健康的なハリコシのあるまっすぐな髪の毛になります。

ホホバオイルの使い方

ホホバオイルの効果を最大限に引き出す使い方を4つご紹介します。正しい使い方をマスターし、くせ毛を整えましょう。

頭皮クレンジング&マッサージで使う

頭皮クレンジングとマッサージは、毛穴に詰まった皮脂をオイルで浮かし、汚れを落としやすくしてくれるケアです。具体的なやり方としては、まずホホバオイルを2滴~3滴頭皮に馴染ませて、指の腹で優しくマッサージしていきます。その後、オイルをつけたまま、汚れが浮くまで10分程待ちます。このとき頭皮を蒸しタオルで温めると毛穴が開き、さらに効果が高まります。10分程経ったら、お湯で洗い流し、シャンプーをしましょう。

頭皮クレンジングとマッサージは、シャンプー前におこなうのがベストです。また、最初にブラッシングしておくと、頭皮の汚れが落ちやすくなります。

洗い流さないトリートメントとして使う

ホホバオイルは保湿効果が優れているため、洗い流さないトリートメントとして使用することができます。ドライヤー前の少し濡れた状態の髪に、毛先から順番にオイルをつけていきます。

頭皮から付けてしまうとベタついてしまうため、ダメージが出やすい毛先からつけていくといいでしょう。ドライヤーをするときは、髪の毛から15cm程度離し、上から風を当てて頭皮から乾かしていきます。そうすることで、髪が広がりにくく、ツヤが出やすくなります。

スタイリングのときに使う

しっとりと濡れ感を出したい人におすすめです。キープ力はないため、ワックスなどに混ぜて使用すると長時間スタイリングをキープできます。また、つける順番は毛先から上に向かうのがベスト。前髪は一番最後に指に残った少量で軽く抑える程度で十分です。

髪の毛の広がりを抑えるときに使う

オイルが髪の毛一本一本をコーティングしてくれるため、髪の毛の広がりを抑制し、おさまりの良い髪にしてくれます。また、保湿成分が含まれているため、パサつきを改善し、キレイに見せてくれます。

ホホバオイルの選び方

基礎化粧品

ホホバオイルには「ゴールデンホホバオイル」と「クリアホホバオイル」の2種類があります。それぞれメリットやデメリットがあるため、使用用途や自分にあったオイルを選びましょう。

ゴールデンホホバオイルはホホバから抽出したオイルをそのまま使用したオイルです。不純物などを取り除いていない未精製タイプのもので、色は黄金色、ほんのりホホバの香りがします。価格は少し高めにはなりますが、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれているため、ホホバの効果を余すことなく実感することができます。

クリアホホバオイルは抽出したオイルから不純物を取り除き、精製した状態のオイルを指します。色は透明で、ニオイはあまりありません。保湿効果は得られますが、不純物を取り除く際にビタミンなどの栄養素が一緒に取り除かれてしまっています。そのため、保湿効果だけ得たいという人にはおすすめです。

ホホバオイルを使用後、少し刺激が強いと感じる人もいるかもしれません。その場合はクリアホホバオイルを髪の毛だけに使用し、肌はゴールデンホホバオイルを使用しましょう。

また、オイルの抽出方法には

  • ・溶剤抽出法
  • ・水蒸気蒸留法
  • ・低温圧搾法

の3種類があります。抽出方法によってオイルの質が変わるため、選ぶときのポイントにしましょう。

たとえば、溶剤抽出法や水蒸気蒸留法は熱を使用して抽出する方法のため、熱に弱い成分が変質し、美容成分が少なくなってしまうのが特徴です。一方、低温圧搾法は圧力によってオイルを絞り出す方法のため、成分の変質は起こりえません。そのため、低温圧搾法のオイルのほうが栄養豊富なオイルができあがります。

ホホバオイルの注意点

髪にも肌にも使える万能オイルですが、使い方によってはトラブルの引き金に。ホホバオイルを使うときは、以下の2つのポイントに注意しましょう。

必要以上につけない

ホホバオイルは浸透性が良くなじみやすいですが、必要以上につけるとベタつくことがあります。オイルを使うときは適量を意識することが大切です。毛量が少ない人は少しずつつける量を調整するとよいでしょう。

頭皮クレンジングをやりすぎない

頭皮クレンジングを頻繁におこなうと、頭皮に必要な皮脂まで落としてしまい、かゆみやフケの原因となります。必要な皮脂まで落としてしまうことで、頭皮が乾燥状態となり、余分な皮脂が出てくるためです。頭皮クレンジングは、週1くらいのペースでおこなうのが理想です。

ホホバオイルに頼り過ぎない

髪のトラブルをホホバオイルだけでどうにかしようと思っても改善されないこともあります。その場合は、シャンプーやトリートメントを変えることで改善できるかもしれません。オイルだけでなく、併用して使用するのがおすすめです。

いろいろテストするのが◎!

ホホバオイルは精製済や未精製のもの、抽出方法によっても違いが出てくるため、試して自分に合うものを探すといいでしょう。

また、敏感肌やアレルギー体質の人はパッチテストをおこなうのをおすすめします。髪のみに使用する場合も肌に触れる可能性があるのでテストしておくと安心です。

やり方は、腕の内側に10円玉くらいの大きさにオイルを付け、数時間~2日ほど放置するだけ。かゆみや赤みなどが出なければ問題なく使用することができます。

まとめ

ホホバオイルにはくせ毛などの悩みに効果的な成分が豊富に含まれています。効果や使い方を把握して、自分に合ったお手入れをしていきましょう。

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