肌の角質層にダメージを与えて、保湿機能を低下させ、肌の水分を奪ってしまう紫外線。冬の真っただ中でUVケアの話?と思うかもしれません。確かに日中の紫外線量は1年の中で今が一番少ない時期です。でも、毎月の紫外線量が増えていく増加率は、実は夏よりも2月~5月がほぼ同率で高いのです(気象庁「2016年UVインデックス(観測値)の月平均値の数値データ表」より)。それなのにこの時期、紫外線を気にしている人は少ないのではないでしょうか?お手入れを怠りがちな季節だからこそ、年中美肌でいるために知っておきたい冬のUVケアをご紹介したいと思います。
【1】「日焼け止め」は軽負担のアイテムを必要な部位に
冬でもなるべく肌に紫外線が当たらないようにしましょう。この季節は、帽子や手袋、マフラーやブーツなどで肌を隠せるため、露出する部分だけ日焼け止めコスメを使用します。夏ほど強力なものは必要ありません。屋外にいる時間を計算して、肌に負担の少ないUVクリームやパウダーを選びましょう。保湿成分が含まれているものもいいですね。ただし、紫外線の反射率が高い雪山に行く時だけは要注意。アスファルト10%、砂浜25%の反射率に対し、新雪は80%にも達します(環境省「紫外線環境保健マニュアル2015」より)。冬のレジャーにも日焼け止めは必須です。
【2】角質を守る「保湿洗顔」とバリア機能アップの「即行保湿」スキンケア
冬の肌は、紫外線に無防備なことと湿度の低さでひどく乾燥しています。角質を守り、肌のバリア機能を上げるためのスキンケアを心がけましょう。角質を守るためには「保湿洗顔」がポイント。メイクオフには、肌への負担が軽いフェイシャル石けんやミルククレンジングがおすすめです。ポイントメイクのみ洗浄力の強いものを使用します。そして、38℃くらいのぬるめのお湯で洗い流しましょう。洗顔の後は「即行保湿」します。私は、洗顔後1分以内にケアしています。ローションを顔全体に手のひらで軽く圧をかけながら塗布、保湿成分をしっかり押し込みます。次に、皮脂の代わりになる保湿クリームを塗って、肌のバリア機能を上げましょう。日焼け止めの前にもしっかり保湿を。
【3】冬の美肌づくり「ミルフィーユ豆乳鍋」でインナービューティー
冬のスキンケアには、栄養バランスのよい食事で健康な肌を作る必要があります。栄養も水分量も多い皮膚はダメージを受けにくく、過酷な肌環境にも耐えることができます。そんな強い美肌は、この寒い季節にぴったりなメニューでからだの中から手に入れましょう。女子の肌とからだによい食材が揃っています。
[ミルフィーユ豆乳鍋]
・豚バラ肉【便秘、体力回復】
・白菜【便秘】
・鮭【貧血、肌荒れ】
・無調整豆乳【美肌、便秘、生理痛、更年期障害、バストアップ】
・白味噌【冷え、デトックス】
・白ごま【便秘、乾燥肌】
(1)鍋に白菜と豚バラ肉を交互に敷き詰め、ひと口大に切った鮭を並べてから水と白だしを注いで、中火にかけます。
(2)豆乳に白みそを溶かしておき、豚バラ肉に火が通ったら鍋に注ぎ、ひと煮たちしたら完成です。白ごまをかけていただきます。
【まとめ】
冬の肌は、「低い気温」「乾燥した空気」「紫外線増加率」で常に危険に晒されています。紫外線が怖いのは夏だけではありません。角質を保護し、肌力をアップするスキンケア&美肌メニューで、この季節でも強く美しい肌を育てましょう。