いまあらためて考えたい「女性と仕事」

いまあらためて考えたい「女性と仕事」

女性と仕事

1985年に男女雇用機会均等法が成立してから、30年以上が経とうとしています。まだまだ課題は山積みとはいえ、女性の労働人口は着実に増えており、政府や企業も「女性の活用」について本腰を入れはじめました(施策が遅すぎる感は否めませんが)。では、現代の女性にとって、「仕事」はどんな意味をもつのでしょうか。考えてみたいと思います。

男性と同じ価値観が、正しいとは限らない

「なぜ仕事をするのか」という問いに対して、いまでも男性の多くは「家族を養うため」と回答する傾向が強いようです。もちろん、お金がなければ生活していけませんから、これは非常に強い動機ですし、「家族に幸せになってほしい」という気持ちはかけがえのないものといえます。その一方で、「社会とのつながり」や「自己表現」に重きをおいて働くことも、立派な理由になるのではないでしょうか。労働の対価をきちんと得られることは大前提として、多様な仕事観を認め合える環境づくりが、成熟した社会には求められていると考えられます。

家事は仕事じゃないの?

女性と仕事

学術的にはマルクス経済学において「家事労働」という概念が発見され、家事もまた労働のひとつであるという知見が広まっています。ただし、専業主婦の家事労働を賃金換算することはそう単純ではなく、あくまでもひとつの尺度として考えるべきでしょう。大切なのは「職場での仕事」と同様に、「家事」についても男女平等の視点を取り入れていくことだと思います。

時代にあわせた柔軟な考え方を

現代の日本においては少子高齢化により、労働人口が減少していくことは間違いありません。そのなかで、これまで大前提としてきた社会や家族に関する考え方が、ゆるやかに変化していくことは充分にありうるでしょう。仕事における優先順位をしっかりともちつつ、時代の流れにあわせてしなやかに生きていくバランス感覚を磨いておきたいところです。

まとめ

経済のグローバル化が進むいま、どうしても日本では生きづらいと感じたら、海外での生活を選ぶのも一つの手です(優秀な人材が流出するのは、日本にとっては大きな痛手ですが)。たとえばフランスでは、週35時間労働制がとられており、3週間以上の夏季休暇をとる人も少なくありません。日本での仕事の常識は、必ずしも世界の常識ではないのです。ぜひこの機会に、「自分にとっての仕事とは?」を再確認してみてください。

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