やる気を消費する“仕事スイッチ”を上手にオフする方法

やる気を消費する“仕事スイッチ”を上手にオフする方法

風船を持つ女性

残業続きで仕事が忙しいと、帰宅してからもタスクが頭から離れない、何となくソワソワする…なんてときがありませんか?それはきっと仕事スイッチがうまくオフできていないサインかもしれません。

できれば帰宅してからのプライベートタイムは心も体も脳も切り替えて、しっかり休息に充てたいもの。そこで今回は、点きっぱなしの仕事スイッチを上手にオフする方法をお伝えします。

(1)頭の中のタスクを書き出す

気になっていることやタスクは、頭の中でくどくど考えるよりもノートや手帳に書き出してしまいましょう。自宅でも仕事ができてしまう環境は別として、オフィスに行かないと進行できない仕事は考えても仕方ありません。どんなに小さなこと、重要なことであっても考えて答えが出ないのであれば、備忘録として書き出しておく。

そうすれば頭の中の整理ができるのはもちろん、いま自分が抱えていることは明日にならないとできないものだと気持ちの切り替えもしやすくなります。また、タスク管理にもなるので翌日の仕事のスタートもうまく切れるでしょう。

(2)メイクオフ後にホットタオル

メイクをした顔は、いわば“外向けの顔”。面倒くさがらずに帰宅後すぐに落とすことで、リフレッシュできるのはもちろん、気分もスッキリするはずです。さらに蒸しタオルで目元や頬、首などを温めると、ホッとリラックスでき、よりリフレッシュできますよ。(お肌の潤いを逃さないために、その後のスキンケアはすぐに行いましょう!)

(3)自分にあったルームウェアを着る

ユニクロのルームロングワンピース着用女性

帰宅後、どんな格好で過ごすのかも心理的に影響してくるようです。20~40代の働く男女822人を対象に、ユニクロが行なったルームウェアに関するアンケート結果によると、8割以上の人が帰宅後にルームウェアに着替えており、「着替えること」自体が仕事のストレスからの解放感を高め、リラックス・リフレッシュした気持ちになると回答。ルームウェアに着替えることが心身のリフレッシュになっていることがわかりました。

ルームウェアに着替えた後の気分・気持ちのグラフ

とはいえ、ルームウェアとひとくちにいっても色々。何を着たらいいか悩む方も多いのではないでしょうか。アンケート(※複数回答)ではジャージ・スウェットが約6割といちばん多く、次いで約4割の人がTシャツやシャツ、そのまま眠れるパジャマと答えた人は2割にとどまる結果に。やはり誰でも着やすいジャージやスウェットは人気のようです。

ルームウェアに求めるものグラフ

最後にルームウェアで重視することをたずねたところ、9割弱の回答者が「動きやすさ」と「リラックス効果」と回答し、そのほかに「着心地・肌ざわり」や「保温性・通気性」も求められていることがわかりました。

被服環境学博士の薩本弥生教授によると、「動きやすさ」、「肌ざわり」、「温熱的な快適性」の3つは被服環境学の観点から見ても“快適さ”を得る条件として欠かせないものとのこと。そして、それぞれの条件に適した素材があり、自分の好みやシーンにあわせたルームウェアに着替えることで、よりリラックスした家時間につながるそうです。

■動きやすさ(運動機能性)→ポリウレタン、ジャージ、メリアス素材

ユニクロ ウルトラストレッチルームセット着用イメージ

ユニクロ「ウルトラストレッチルームセット(ボーダー・長袖)」¥2,990(税抜)

動きやすさを重視する人におすすめなのは、伸縮性が高いポリウレタンを数パーセント含むものやジャージやメリアスなどの編地素材のもの。適度なゆとりがあるものを選ぶといいでしょう。

■肌ざわりが良い&吸湿性→綿、レーヨン・キュプラ

ユニクロ コットンパイピングパジャマ着用イメージ

ユニクロ「コットンパイピングパジャマ(長袖)」¥2,990(税抜)

アンケートでも約7割の人が“リラックスできるルームウェア素材”として回答したのが「綿」。肌ざわりがやわらかく吸湿性・吸水性・保温性に優れていて、洗濯しやすいことからも人気です。

また、レーヨン・キュプラといった植物性の再生繊維は天然素材ではありませんが、綿と同じように吸湿性・吸水性が高く、肌すべりもいい素材。肌着にも適しているので、蒸れやべたつきが苦手な人にオススメ。

■あたたかさ(保温性)→フリース、ウール・フランネル、フリース、ボア

気温が低くなる季節は保温性が大切です。寒がりな人は含気率(布地が抱え込む空気の量)が高い「フリース」、「ウール・フランネル」や起毛素材の「フリース」「ボア」などを選びましょう。

【まとめ】

他にも仕事スイッチをオフする方法としては「仕事用のチャットやメール通知をオフにする」、「ノートパソコンを開かない」など現実的なものから、「ゲームに没頭する」、「お酒を飲む」という娯楽に走る手段まで、働く女子のみなさんは色々とやっているようです。
筆者はゲームやお酒では仕事スイッチをうまくオフできません。一時的に頭の中から仕事を追い出すだけで、布団に入って目を閉じると悶々と考えてしまう…という悪循環体質(笑)。なので、リラックスできる音楽や雨や波などの落ち着く自然音を聞いています。音に意識を集中すると頭の中の考えごとを消しやすく、いつの間にか眠っているのでラクですよ。

《ルームウェアトピックス調査概要》
調査名:「家で過ごすルームウェアと家時間と関係性に関するアンケート調査」
調査方法:インターネットリサーチ(株式会社マクロミル)
調査対象(有効回答数):全国の20~40代の有職者の男女822名(男性411名/女性411名)
調査期間:2017年8月24日(木)~2017年8月25日(金)

薩本 弥生(さつもとやよい)教授
横浜国立大学教育学部教授、博士(被服環境学)。着衣の快適性に関する研究および衣生活教育に関する研究に従事。主な著書:「衣生活の科学─テキスタイルから流通マーケットへ─」(間瀬清美・薩本弥生編著、アイ・ケイコーポレーション、2015)、「快適ライフを科学する」(薩本弥生編著、丸善株式会社、2003)

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