まるで迷惑タイフーン!?周囲を巻き込む職場の“困ったちゃん”

まるで迷惑タイフーン!?周囲を巻き込む職場の“困ったちゃん”

困ったちゃん

職場の人間関係は「持ちつ持たれつ」が理想ではないだろうか。しかし、中には「持たされて持たされる(油断したら倒される)」ようなワーカーが潜んでいるときもある。俗にいう“困ったちゃん”だ。その“困ったちゃん”が発するマイナスの引力には、なぜか気づかないうちに巻き込まれていることが多い。台風のようにポッと発生しては周りを巻き込んで消え、周囲にはきりきり舞いした社員の疲労感だけが残っていたりもする。何故こんなことになってしまうのだろうか…?彼らの妙なエピソードに今回は迫ってみた。

「俺がルールだ」の新人つぶし

新人の教育係に抜擢された、とあるベテラン社員。以前から自分が適役だと思っていたらしく、かなり張り切っていたようだ。新人が配属された部署の仕事は複雑で膨大なマニュアルの中、必死に仕事を覚える新人だが、なかなかうまくいかない。というのも、いくら覚えようとしても教育係から教えられることと、マニュアルにあることが違うのだ。「これは工程AをやってからBですよね?」「いや、Aより工程Cをここでやれ」。まだマニュアルすら覚えていない新人に“現場のノウハウ”として、マニュアルにないことをバンバン叩き込こんでくる教育係。当然マニュアルはなし崩しになり、新人は教えられた通りに仕事をするように。だがそれは、教育係の「俺のルール」だったことが後々判明。新人が実践したところ、他の社員からは注意の嵐。どうやら教育係は以前からやり方に問題があったが、ベテラン社員だったために他の社員から注意することができず、そのまま野放し状態だったようだ。それを知った新人は教育係にそれとなく正しい手順を伝えるが、断固としてやり方は変わらず。そのうち新人は教育係の休憩時間や席を外した隙に、他の社員に業務手順を確認するようになり、他の社員も自分の時間を割きながら教えるハメに。教育係の立場は一体どこへいったのか…。その後、新人は正しい業務手順と避けられない教育係の俺ルールで板挟みになり、ひっそりと辞めていったらしい。

まだこれからなのに!?いきなり辞表

“ワタシ仕事できます”といった顔で自信満々に入社してきた女性社員。初日は仕事の流れを把握するために社内見学。同じ部署の社員が彼女に付き添った。説明の最中、彼は彼女に終始苦笑い。どうも会話が嚙み合わないらしい。「これは○○といって…」と説明しようとすると、「わかります、わかります!○○ですよね!」と意気揚々と返す彼女。「えーと、そうじゃなくて…」と戸惑う彼。どうやら彼女は話題をはやとちりしては誤解し、しかもこちらの話にかぶせてくるらしい。案内し終わった社員は「ちょっと“KY”なんじゃ…?」と違和感を覚えつつも、そこは初日。緊張のせいだろうとその場は自分を納得させた。だが彼女の会話のズレと、ちょっとずうずうしい“KYっぷり”はその日の歓迎会でもさく裂。彼は「こんな同僚ができるのはちょっと…」と一抹の不安を感じずにはいられなかったという。そして、彼女が入社して3日目。初めて彼女に任された仕事は資料作り。少し心配になった彼は「問題ない?」と彼女に確認するも、「大丈夫です!」と余裕の表情。それじゃあ…と、その日は彼女に任せて帰宅。しかし、翌朝出社してみると彼女の机の上には資料ではなく、辞表が置いてあったそうだ。これには誰しもびっくり。そして終わっていない資料作りは彼がやるハメに…。あまりにも無責任な話だが、正社員で採用されていたというのだから驚きだ。

いい加減にして…!やたらネガティブ

困ったちゃん

口を開けばネガティブなことしか言わず、それを周りにも吹聴して巻き込んでいくネガティブキャンペーンな社員。骨の髄までネガティブかと思うほど、人からの好意や信頼を素直に受け止められず、何でも疑ってかかるのが特徴のようだ。自分の頭のよさを自負しているのか、「実はウラがあるでしょ」「こんなのに騙されないよ?」「絶対リスクがあるはず」と、さも物事の裏面を見ている、先見の明があるような発言をする。毎度のこの受け答えに、さすがに周囲も「ちょっとひねくれてる…?」と苦笑い。また、当事者じゃない何も知らないヤツにまで吹聴し、ネガティブキャンペーンが他部署に飛び火、炎上するという場合もあるようだ。やっかいなのは本人に自覚がないこと。自分から「俺、基本的にネガティブなんで…」と前置きされても、それはそれで困るが…。

まとめ

周囲からアドバイスや助け舟があっても、過剰なプライドや責任感が働いて自分で何とかできると思ってしまうのだろうか。どれも本人には“困ったことになった”自覚がなく、人の意見をきかない傾向が強いようだ。どっぷりと巻き込まれないためには、困ったちゃんの性格をよく知り、周囲への十分な根回しが必要だろう。ひとりで対処はしないほうが賢明かもしれない。

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