働く女性が読むべき本「リーンイン」特別レビュー!

働く女性が読むべき本「リーンイン」特別レビュー!

著者は、Facebook最高執行責任者?うーん、どうせ上から目線の小難しい本でしょ」と思いつつ読みはじめ、すぐにそれは間違いだということに気付きました。会社で泣いたこと、女性特有のキャリアに悩んだ話…。職場あるあるの洗礼をかいくぐってきたストーリーに、思わず自分を重ねてしまい、ちょっとグッとくる瞬間があるんです。リーンインは、全ての女性がこれからのキャリア人生で、少しでも傷いたり諦めたりしないように。という、著者の母のような愛情と励ましで満ちている本、とでもいいましょうか。独断と偏見でほんの少し、「なるほど」「ああわかる」と感じたポイントをご紹介しますね。

リーンイン
LEAN IN(リーンイン)女性、仕事、リーダーへの意欲

「結婚相手の選び方」

”キャリアを左右するような最も重要な決断を一つ挙げろと言われたら、私なら結婚と答えるだろう。結婚すると決めること、そしてそれがどんな相手かということは、決定的に重要だ。~中略~
一生を共にするパートナーについてアドバイスを求められたら、私はこう答える。いろんな男性とデートしなさい。不良っぽい男の子、クールな子、臆病な子、頭のいかれた子。どんな男の子と付き合ってもいいけれど、結婚してはだめ。不良っぽい男の子はセクシーかもしれないが、必ずしもよい夫にはならない。家庭を築き、仕事も続けたいなら、対等のパートナーになれる人を探すことである。女性は自分の意見をもち、聡明で意欲的であるべきだと考えている男性、公平であろうとし、家庭でも自分の役割を果たすべきだと、いや果たしたいと考える男性である。そういう男性は必ずいる。”

「女性特有の損する詐欺師感覚」

”女性は、自分の業績を誉められると、詐欺行為を働いたような気分になるという。自分は評価に値する人間だとは思わずに、たいした能力もないのに誉められてしまったと罪悪感を覚え、まるで誉められたことが何かのまちがいのように感じる。~中略~自分の能力などたかが知れている、言ってみればうわべだけのペテン師のようなものだ、そのうち化けの皮が剝がれるにちがいない、などと思ってしまう。いつか自分の貧弱な中身が全部ばれる日が来るのだ、と。~中略~自信をもちさえすればもっとうまくできるのに、と思わず応援したくなる”

…どうでしょう。特に詐欺師感覚のくだり、「あんまり誉めすぎないでよ~怖いから!」と仕事の評価をプレッシャーに感じたことがある方もいると思います。でもこれ「男性には全く理解されない気持ち」ということが後述されているんです。この男女差、衝撃的ではないでしょうか?

じゃあ、一体どうしたらいいの?の答えは、著者の経験からの最善策を教えてくれます。また、経験だけではない裏付けの数値や研究結果があるので、単なる感情論ではない安心感を与えてくれ、読んでいて頼もしさを感じます。なかなか情熱的な内容なので、一気に読み終えなくてもいいと思います。ただ本棚に置いて、ふとした時に手に取ってほしい。働く女性へのおすすめの一冊です。

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