大掃除のコツ~重曹・クエン酸・オキシクリーンの上手な使い方~

大掃除のコツ~重曹・クエン酸・オキシクリーンの上手な使い方~

大掃除のコツ

うかうかしていると、あっという間に年末!「今年の汚れ、今年のうちに落とせてない!」と年の瀬に焦らないためにも、今のうちからコツコツお掃除しておきたいもの。とはいえ、さまざまなお掃除グッズが発売されていて、何をどう使えば良いかわからないという人もいると思います。そこで今回は、コスパも良く、環境にやさしいエコな洗剤としてオススメな「オキシクリーン」、「セスキ炭酸ソーダ」、「重曹」、「クエン酸」をご紹介。イマイチどんな汚れに効くのか特徴がわからない…そんな方に、それぞれの特徴と使い方をご教授します。効率よく汚れを落として、おうちを素早くピカピカにしちゃいましょう!

出番はガスコンロまわり!「重曹」

「重曹」はアルカリ性で、酸性の油やたんぱく質の汚れに効き、そのニオイを中和して消してくれます。使い方は主に、水250mLに大さじ1杯ほどの重曹を溶かした「重曹水」、水をほんの少し加えた「重曹ペースト」、そのまま振りかける方法の3つ。
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■コゲ落とし、食器のシミやくもりに
コゲついた鍋やフライパンに「重曹水」を入れて沸騰したら火を止め、しばらく放置。汚れが浮き上がってきます。茶シブやシミ、ガンコな焦げ付きは「重曹ペースト」でこすります。ただし、傷がつきやすいものにはやらないこと。

■ガスコンロまわりのがんこな油汚れに
油汚れにそのまま振りかけてしばらく放置し、油を重曹に吸い込ませます。そのあと使い古しの歯ブラシやふきん、キッチンペーパーなどでこそげ取ります。なかなか落ちない油汚れは振りかけた重曹に酢を足すと、発砲して汚れが浮き上がってきます。

■シンクやお風呂など水回りのぬめり、赤カビに
排水口にも重曹を振りかけましょう。ぬめりをとりながら、消臭効果も。三角コーナーや排水口の受け皿、フタには重曹水をスプレー。ブラシでこすれば汚れが落ちやすくなります。赤カビには、沸騰したお湯1Lに大さじ3~4杯の重曹を溶かした「沸騰重曹水」が効果的。少し冷ましてから、赤カビにかけて水で洗い流します。

■電子レンジの汚れに
重曹水を耐熱容器に入れて3~5分加熱後、そのまま電子レンジの内部を蒸すように扉を開けずに20~30 分放置。その間に汚れがふやけて浮き上がってきます。その後、扉を開けて重曹水を取り出してから中の壁を濡れふきんで拭き取ります。扉や外側の汚れも忘れずに。しつこい油汚れには、冷ました重曹水をふきんに含ませて再度拭き取るといいでしょう。カビの原因にならないよう、最後に乾いたふきんで水分をふき取ります。

ただし、「重曹」のアルカリ性は弱いので、長く放置された汚れや固くこびりついたガンコな汚れには効かない場合があります。そのときは「セスキ炭酸ソーダ」など、重曹よりもアルカリ性の強いものがオススメ。
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壁や網戸に!「セスキ炭酸ソーダ」

「セスキ炭酸ソーダ」は重曹よりも水に溶けやすく、ガンコな汚れも落とせる優れもの。強い汚れにしか使えないというワケではなく、水の量で濃さを調節すれば洋服やキッチンまわりにも使えちゃうんです。100均でも購入できるので、コスパも◎。オススメの使い方は、スプレーボトルに500mlの水にセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯を入れて”セスキ炭酸ソーダ水”を作っておくこと。この”セスキ炭酸ソーダ水”を作っておくだけで、さまざまな汚れを落とせる万能アイテムになっちゃうんです。ただし、畳やフローリング、白木、アルミ製など使ったらいけないところもあるので、調べてから使ってくださいね。

■服のシミに
カーペットのシミに先ほどのセスキ炭酸ソーダ水を吹きかけて、タオルで軽くポンポンするだけ。普通に洗うだけでは落ちにくい、汗や血液のシミも取ることができます。汚れをこすってしまうと染みこんでしまうので注意してくださいね。

■電気スイッチ、ドアノブに
セスキ炭酸ソーダは、重曹に比べてアルカリが強いのでたんぱく質を分解するのに優れているんです。黄ばみや手垢を落とすのにピッタリなので、人の手が良く触れる電気スイッチやドアノブのお掃除にオススメ。これも服と同様に、シュッと吹きかけてタオルで拭くだけでOK。

■網戸に
網戸の掃除は大変なイメージがありますが、実はとっても簡単。これも、セスキ炭酸ソーダ水を網戸に吹きかけて拭くだけ。ですが、ここでひとつポイントが。網戸を拭くときはタオルではなく「ボディタオル」を使いましょう。ボディタオルに使われている繊維は細かいため、でこぼこの網戸を拭くのに最適。細かい部分の汚れもしっかり取れます。

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お風呂やトイレの水まわりに!「クエン酸」

大掃除のコツ

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酸性の「クエン酸」は水アカや湯アカ、石鹸カスなどのアルカリ性の汚れに効きます。ただし、炭酸カルシウムを溶かす性質があるので、汚れを落とす場所の素材を確認しましょう(大理石はNG)。そのまま使うのではなく、水250mLにクエン酸小さじ2杯を溶かしたクエン酸水を作り、スプレー式ボトルに入れて使います。

■バスルームの水アカ、石鹸カス掃除に
タイル目地や蛇口の汚れはクエン酸スプレーを吹きかけ、ふきんで拭き取ります。こびりつきがひどい場合は、クエン酸水をふきんやキッチンペーパーに含ませて汚れをパック。しばらく経ってからこすってみましょう。鏡のうろこも軽いものであれば、同じようにパックをして半日ほど放置。その後、水拭きをして仕上げに乾いた布で磨きます。
シャワーヘッドの黒ずみは、クエン酸水を入れた洗面器にヘッド部分を1時間ほどつけておきます。汚れの度合いによって、時間を長くしても可。その後、スポンジやブラシで軽く洗い、最後にシャワーから水を出して穴に詰まった汚れを洗い流します。

■トイレの尿汚れ、消臭に
壁や床はクエン酸スプレー後、拭き掃除を。便器の尿汚れにはスプレーよりも濃いめのクエン酸水をつくり、キッチンペーパーなどでパックします。ひどい汚れはそのまま、一晩放置すると効果的。
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マット・シーツなど衣類には「オキシクリーン」

酵素のパワーで汚れを落とす弱アルカリ性の「オキシクリーン」。シミ汚れだけでなく、水洗いできるものであればほとんどのものに使うことができるとのこと。住宅汚れ全般に使える洗剤のようです。お湯(衣類30~40℃、その他40~60℃)に完全に溶かしてから使うのがコツ。とはいえ、漂白剤なので色落ちしやすいものは避けるのがいいでしょう。

■衣類やシーツ・マット類の汗ジミ、食こぼし、血液、皮脂汚れに
水量4Lに1~2オンスの「オキシクリーン」を溶かし、バケツなどで1時間ほどつけ置き。その後、もみ洗いやブラシ洗いを。ただし、ウールや麻、それらを混紡した製品、ペルシャカーペットなどは洗えません。

■洗濯槽の汚れに
洗濯槽の高水位にお湯を入れ、付属スプーン5杯分の「オキシクリーン」を入れて溶かします。3分ほど撹拌し、3~6時間放置。その後、浮かんできた石鹸カスやカビ汚れを網などですくって取り除き、また撹拌します。これを汚れやカスが出なくなるまで繰り返します。汚れが出なくなったら排水し、普通の洗濯コース(洗い・すすぎ・脱水)を1度セットして終了です。

■エアコンや空気清浄機のフィルター汚れに
お湯4Lに付属スプーン2オンスほどの「オキシクリーン」を溶かし、約20分ほどつけ置きします。そのあと、ブラシで汚れを落とします。
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【まとめ】

「重曹」で油汚れを落とすときは、オレンジ・スイートの精油を少し混ぜても効果的(手につかないよう注意)。また、「クエン酸」で落としきれなかった汚れには「重曹」が効く場合も。「オキシクリーン」はどんなところにも使えるようですが、水に溶かした「オキシクリーン」の濃度と掃除場所の素材に注意。ワックスが剥がれたり、素材の色が変わったり、表面が溶けたりすることもあるようです。

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